アメリカ大統領選挙も終わり、はジョー・バイデン政権が誕生まであとわずか。ホワイトハウスでアメリカ国民誰もが知っているファーストペットの犬が話題沸騰中なのです。
アメリカ大統領の伝統といえば、愛犬家としても有名でしたが、実はドナルド・トランプ大統領だけがペットを飼っていないのは(ウィリアム・マッキンリー以来)100年の歴史上初めてのことだったのです。
バイデン大統領とシェパードたち
バイデン大統領となると、久々に戻ってくるファーストドッグたち。2021年1月の就任式を終わると、2匹のジャーマンシェパード(チャンプ、メイジャー)と一緒にホワイトハウスに移り住むことになるのです。
ソーシャルメディアでも既に大人気の次期ファーストドッグのチャンプとメイジャー。愛犬家にとっては、バイデン氏よりも大注目存在なのです。
チャンプとメイジャー
Twitterよりシェパードのチャンプを飼い始めたのは、オバマ政権の副大統領になってすぐのこと。犬の名前を命名したのはバイデン氏のお孫さんだったらしく、2008年大統領選の演説にてバイデン氏が、「叩きのめされたら起き上がるんだ、チャンプ!」と父親によく言われたという「チャンプ」からだそう。チャンプも今では10歳。
メジャーは保護犬

2018年にデラウェア州の動物保護団体より引き取ったのがジャーマンシェパードのメイジャー。チャンプを飼った際、やはり国民から叩かれたこともあり、メジャーはデラウェア州の動物保護施設からの出会いとなったようなのです。アメリカは特に動物愛護の支援が高いため、こういった点は非常に厳しくもありますね。
また一説によると、バイデン氏の脳腫瘍で46歳の若さで亡くなった長男ボー氏がかつて所属していた米陸軍JAG隊(軍隊の検事)での最後のランクがメジャーだったという、その意味も込められたのでは、という噂も。
勝利宣言の翌日、バイデン氏はジル婦人とデラウェア州の教会、家族のお墓に足を運んだ姿が印象的だったのですが、実は息子さんだけでなく、交通事故で前の妻、1歳の娘さんそしてボー氏が眠っているということだったのです。次期大統領は、愛犬家としても辛い過去を乗り越えてきた人としても、頑張っていただきたい存在です。
では、歴代ホワイトハウスのペットたちもご紹介しましょう。
歴代アメリカ大統領と犬

ボーとサニー
White House on Easter Sunday, April 5, 2015. AP(任期2009ー2017年)
バラク・オバマ大統領の2匹の犬は、ポーチュギーズ・ウオーター・ドッグのボーとサニー。
2009年、テッド・ケネディ上院議員(当時)が、「ボウ」をオバマ氏の娘たちに贈り、サニーは2013年8月に家族に加わったそう。
スポット、バーニー、ミスビーズリー
dog Spot September 23, 2002 in Washington, DC. Alex Wong/Getty Images(第43代 任期:2001ー2009年)
ジョージ・W・ブッシュ大統領のはじめの犬は、イングリッシュスプリンガーのスポット。ミリーの子供の1匹でした。そしてスコティッシュテリアのバーニー、ミスビーズリーを飼っていたのです。何匹かのペットを飼っていましたが、中でもミス・ビーズリー、バーニーという名の2匹のスコティッシュ・テリアは、ホワイトハウスのビデオにも登場するほどでした。
バディとソックス

(第42代 任期1993ー2001年)
ビル・クリントン大統領時代には、チョコラブのバディと猫のソックスがホワイトハウスに住んでいました。大叔父にちなんで名付けられたというバディ。2匹はよく喧嘩をする姿がニューヨーク・タイムズに登場したり、仲睦まじくすごしていた姿が人気でもあったのです。
ヒラリー・クリントン大統領夫人が書籍でも、ソックス、バディについて書いていたほど。可愛がっていたことが伺えます。(情報・画像元)
ミリー、レンジャーと介助犬サリー

(第41代:任期1989ー1993)
ジョージ・H・W・ブッシュ米元大統領には、スプリンガースパニエルのミリーとレンジャーを飼っていました。
大統領には引退後介助犬サリーが付き添っていました2018年に亡くなった際、介助犬サリーはブッシュ氏の棺に付き添って寝そべっている姿が印象的で涙が溢れてしまいました。
ブッシュ家の広報担当のジム・マクグラス氏はツイッターでその様子をツイッターで公開し「任務完了」と「#Remembering41(第41代大統領をしのんで)」というハッシュタグを添えていたのです。
ジョージ・H・W・ブッシュ米元大統領が亡くなってしばらくして介助犬サリーも虹の橋を渡り、ブッシュ氏の元へ旅立ったそうなのです。介助犬。されど介助犬。ジョージ・H・W・ブッシュ米元大統領はサリーを愛していたことが伺えます。(情報・画像元)
ラッキーとレックス

(第40代 任期:1981ー1989年)
ロナルド・レーガン大統領には、ブービエ・デ・フランダースという犬種のラッキーと、チャールズスパニエルのレックスの2匹の犬がいました。(情報・画像元)
グリッツ

(第39代 任期:1977ー1981年)
ジミー・カーター大統領にはボーダーコリーミックスのグリッツがいました。グリッツはちょうどカーター大統領に選出された日に生まれた犬だったのです。(情報・画像元)
リバティ

(第38代 任期:1974ー1977年)
ジェラルド・フォード大統領には、ゴールデンレトリバーのリバティを飼っていました。実は娘のスーザンが父親のサプライズとしてリバティを手に入れたとか。数年後にリバティに9匹の子犬ができたそう。(情報・画像元)
キング・ティマホ、ヴィッキー、パシャ
ニクソン大統領と犬たち Nov. 23, 1972. AP(第37代 任期:1969ー1974年)
リチャード・ニクソン大統領には3匹の犬。アイリッシュセッターのキング・ティマホ、プードルのヴィッキー、テリアのパシャがいました。(情報元)
ユキ

(第36代 任期:1961ー1969)
リンドン・B・ジョンソン大統領は、ビーグルが2匹。(キンバリーとルシ、そばかす)うちキンバリーは娘さんの所へ行ったそう。
その後1966年の感謝祭の日、テキサスのガソリンスタンドで5匹目の犬、テリアミックスのユキを見つけ飼うことに。(情報・画像元)
プーシンカと7匹の犬

(第35代 任期:1917ー1963年)
ジョン・F・ケネディ大統領の犬は、ソビエトの指導者であるニキータ・フルシチョフからの贈り物でした。その他にジャーマンシェパードのクリッパーなど合計8匹の犬がいるほどの愛犬家だったのです。(JFK Library)
ヘイディ
(第34代 任期:1953ー1961年)
ドワイト・D・アイゼンハワー大統領には、ワイマラナーのヘイディがいました。
フェラー、マイク

(第33代 任期1884ー1972年)
ハリー・S・トルーマン大統領といえば、原爆を日本に落とした大統領としても有名ですが、彼も犬を飼っていた大統領の1人でコッカースパニエルのフェラーという犬がいたのですが、あまり犬が得意ではなかったという話もあるとかないとか。他にはアイリッシュセッターのマイクもいました。(画像・情報元)
メジャー

(第32第 任期:1933ー1945年)
フランクリン・D・ルーズベルト大統領は、ジャーマンシェパードのメジャーという犬を飼っていて、よくホワイトハウスのメイドさんを追いかけていたとか。きっと美味しいご飯をもらっていたことでしょう。またファラというスコティッシュテリアもいて、旅行に同行することがよくあったそう。
ツタンカーメン王、パット、ビッグベン、ソニー他

(第31代 任期:1929ー1933年)
ハーバート・フーヴァー大統領は何匹か犬を飼っていましたが、特に有名だったのは、ツタンカーメン王という名前のベルジアンシェパードでした。(画像・情報元)
ロブ・ロイ
(第30代 任期:1872ー1933年)
カルビン・クーリッジ大統領はコリー犬のロブ・ロイという犬で、カクテルにちなんで名付けられたそう。
ラディボーイ
ラディボーイ Aug. 1, 1922. AP(第29代 任期:1921ー1923年)
ウォレン・ハーディング大統領は、テリアのラディボーイという犬を飼っていました。
というように、アメリカ大統領の歴史には、犬が欠かせない存在だったのです。これからもトランプ大統領のように新たな歴史を作る人が現れることもあるかもしれませんが、愛する家族の一員であり、そしてよき友であり、よき運動相手でもある犬たち。公務で疲れた心と体を癒やしてくれているに違いありません。
大型犬と本気で遊ぶ時の注意点
ただ先日バイデン次期大統領が、ジャーマンシェパードのメジャーと遊んでいた際、右足の甲に骨にヒビが入ったため、医療用ブーツを着用ニュースもありましたが、ジャーマン・シェパードは、本気で遊んでくるので、遊んでいる時の転倒は高齢者であるバイデン氏には今後もぜひ注意していただきたいですね。
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