2021年になりアメリカの大統領がバイデン氏になったことで、久々の愛犬家ホワイトハウス入りとなり、2匹の愛犬ジャーマンシェパード達も特別な存在となった矢先、スタッフや警備員を噛んでしまった様ですが、犬が噛んだ考えられる理由をまとめてみました。

画像説明:バイデン大統領の愛犬ジャーマンシェパード2匹。若い犬がメイジャー。手前の年配犬がチャンプ。
新しい環境
犬は新しい環境、引っ越しをして新しい家に住むことになると、とても不安になります。人間も新しい環境に適応するのにある程度時間が掛かることと同様、犬にとっても新天地への移動は精神的に敏感になるものです。
保護犬
バイデン大統領の2匹目のジャーマンシェパードであるメイジャーは、保護施設からの犬としても知られていますが、生まれて数ヶ月で家族となる犬と、ある程度年齢が過ぎてから、家族になる犬とは精神的に異なります。
- 過去の家庭環境状況がどうだったか
- 周りに、一緒にいた犬たちがどういう性格だったか
それにより警戒心が、普通の犬よりも高い場合もあるのです。
犬嫌いの人
ホワイトハウス内のスタッフ、警備員が犬に噛まれてしまったということですが、犬は人の何十倍もの鋭い嗅覚を持っています。
人が、この犬嫌だな・・・と思って不安、恐怖心を感じると犬はその匂いが分かるのです。実際どういった関係だったかは分かりませんが、警戒心が高い人は犬にマークされる可能性も高いので注意しましょう。
また大きい犬が苦手で、少しでも不審な動きをした場合も犬にマークされる可能性もあります。
馴れ馴れしい人
犬の性格によっては、変に馴れ馴れしい人が嫌いです。我が家のシェパードズィーナも、元々変に触られるのが好きではありません。そういった犬は、「触らないで」という警告の意味で「ウーーッ」と唸ることもあります。それに気づかない人は、噛まれる可能性もあります。犬の性格をよく知る家族以外と過ごすことになったメイジャーやチャンプにとっては、大変大きな環境の変化なのです。
アイコンタクト時間が長い
またこれもよくあることですが、「かっこいいですねー」と近寄ってきては、犬の目をじーっと見つめる人がいます。
小型犬なら、ワンワン吠えてかわいいねーくらいで終わる話でも大型犬は顔も顎も、歯も断然大きいため、噛みつかれると笑い事では終わらないことになります。よって、安易に、そしてほんの数分間であっても長い大型犬とアイコンタクトをするのは辞めることです。
遊びで甘噛み
これもよくあることですが、大型犬の甘噛は、人によっては甘噛と感じないこともあります。警察犬訓練士であっても、訓練中誤って噛まれることもあります。同時に遊んでいる際も噛まれますし、甘噛もなかなか痛いです。
なので、子どもを危険な場所から守るために、足を噛むこともありますが、あれは子どもが嫌いで噛むのではなく、助けたいがために噛むことがあります。
子どもの足を噛まれ跡が赤くなってしまい、親もショックのあまり犬が子どもが嫌いで噛んだと勘違いし犬を処分してしまうという悲しい話もあるほどです。
バイデン大統領のシェパードが噛んでしまった、考えられる理由6つ、いかがでしたでしょうか?
いくら日頃から大人しい大型犬であっても犬の扱いはとても難しいことがお分かりいただけたと思います。
チャンプは保護犬だから、というニュースも一部あるようですが、絶対的に保護犬だからとも言い難いことです。全て犬が悪いとも言えません。
犬の性格、特徴をよく知ってもらうこと。つまり一緒に生活を共にするスタッフ、家族、警備員らにとっても安心して過ごせる環境づくりの第一歩に繋がるのです。