6.過食やフードの変更や水分の取り過ぎなどの下痢
意外に気づきにくいのがこの食べすぎやドッグフードの切り替え時に下痢を起こすというものです。
下痢の原因
- ご飯を与えすぎ
- 脂肪分の多い食べ物を与えすぎ
- 水分をとり過ぎ
- ご飯(フード)を異なる種類に急に変更した
- 新しいおやつを与えすぎた
- 新しいおやつが合わなかった など
食での対策
犬は与えれば与えるほど食べます。
これを飼い主は可愛いからと与えすぎる。これは下痢や肥満の原因になり犬の寿命までも縮める原因になるので、注意が必要です。毎食必要な分量を量るとよいです。
また新しい犬のご飯に変える際は、今食べているご飯に数日間に分けて少しずつ慣らしながら変更することで、お腹の弱い犬の下痢予防にもなります。
7.食物アレルギーでの下痢
アレルギーの原因(アレルゲン)には様々なものがあります。
- ノミ
- ダニ
- 花粉
- 食べ物など
アレルギー症状
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚炎
注意が必要なポイント
- 1歳に満たない犬
- ウンチの回数が多い
- 皮膚をいつもかゆがっている
- 背中や首元、目の周りただれている)
アレルギー対策
獣医さんに相談することです。
獣医さんによって方法は異なりますが、検査機関に血液を送り、アレルギーがあるのかどうかチェックをすることもできます。
8.伝染病からなる下痢
- 犬パルボウイルス感染症
- コロナウイルス感染症
- 犬ジステンパーウイルス感染症など
ウイルス感染症については、年に一度のワクチン接種を行っていればさほど心配はありませんが、サルモネラ菌やカンピロバクター菌をはじめとする細菌による腸炎が下痢を起こす場合があります。
伝染病での下痢の症状
- 血や粘膜が混じった便が出る
- 元気がない
- 食欲不振
- 発熱
- 嘔吐 など
(他の症状と似ているので判断も難しい)
伝染病の下痢の原因とは?
- 鮮度の悪い生肉やドライフード
- 死肉の広い食いをした
- 不衛生な食器を使った など
伝染病の下痢対策
飼い主ができる対策としては、食材や食器の衛生管理を徹底することです。
ある程度の菌は、人間でも犬でも常に持っているものですが、体力や抵抗力弱ってしまった時、急に菌と戦えない体となってしまいます。
特に注意したいのは子犬や老犬、病気のある犬など血便で致死率が高いことで有名なパルボウイルス感染症になることも。普段から愛犬の様子を観察をしましょう。
9.その他の下痢
癌や腫瘍、肝炎、腎炎、膵炎など下痢を伴う症状はまだまだあります。
下痢になった犬自宅でできる対処法
犬の状態や飼い主の観察をしていてまず様子を見てみたいなという時はお腹に優しいご飯へ切りかえて犬の様子をみましょう。
10.我が家の下痢対策食材
かぼちゃをふかしてつぶして与えることです。
南瓜(かぼちゃ)はとても有名な裏技的な下痢を和らげる方法でもあり、便秘予防にもなります。
ベーターカロテンや食物繊維を豊富に含み便の形成に役立つ嬉しい食材です。
手作りのご飯
ただし子犬は少量(ティースプーン程度)、成犬でも大匙1,2杯程度のふかしたカボチャを味をつけずに冷ましてからご飯に混ぜましょう。
白米を炊いておかゆ状にしたご飯、鶏のささみなども一緒にお腹に優しいご飯を与えてみるなど、下痢のときはいつもよりも少量のご飯で様子をみていきます。(犬の体調によりフードも柔らかくしてあげるなど、観察しながら調整や工夫をしましょう。)
無理に下痢を止めてはいけない?
すぐに整腸剤などを強引に使って下痢を止めるよりも、体内にあるものを排出させて悪いものを腸から排出させてあげましょう。
しかし水下痢などが続く場合や水下痢で血便が混じっていたり、血便の色が紅色に近い鮮明な色ではなく黒々しい色での便であると確認した時は、早急に獣医に相談することをおすすめします。(排便をした時に記録として写真を撮っておくと、より獣医さんへの助けになります。)(1)(2)
水分補給の大切さ
下痢は犬の身体から大量の水分を持っていくため、脱水症状を起こす可能性が高くなります。
とはいっても水分の与え過ぎず、様子をみることも大事です。
水の与えすぎが原因で嘔吐にならないために
大量の水を容器に入れておくのではなく、少量を容易をして時間をみてまた水を補給します。
最後に
下痢は甘く見てはいけません。極力日頃からの飼い主である私たちが愛犬の体調、行動、しぐさを観察して、おかしいなと感じたら専門医である信頼できる獣医さんに早期的に相談しましょう。