子犬から犬を飼っても、里親として犬を飼っても問題なのは分離不安症。アメリカのK9や軍用犬を始め世界中で活躍中のワーキングドッグも愛用する丈夫でコンパクトにもなるアルミ犬ケージをご案内しておりますが、分離不安症の愛犬のリハビリの一部として、また留守中怪我がないようにと、活用し始めたことがきっかけでした。
保護犬を里親として受け入れることから
私達夫婦は、お互いそれぞれ子供の頃から犬に囲まれた生活を過ごしてきました。
不思議なことにほぼもらったり、里親として飼ってきた犬たち。
二人で生活してきて、犬がほしくなり1代目の保護犬ジャーマンシェパードのホープを受け入れることに。賢くまた心の優しい犬で特に厳しい訓練もすることなく、マスコット的存在でペットとして本当に彼とは楽しい時間を過ごすことができたと思います。また、お空へ旅立つ前は病気で苦労をしましたが私達の家族として生活できたことが幸せだったと感じてもらえたらいいなと、今でも感じていますが、
2代目のお転婆は真逆の性格で色々と問題も抱えていることで、早急に対処法を考えたのです。
犬の金属ケージを購入したきっかけ
1代目の犬が使っていたプラスチック犬ケージの端を齧られたことがきっかけで、ホープが愛用してきた犬ケージがボロボロになっては大変だと探しに探した結果、見つけたのがこの丈夫なアルミケージだったのです。
しかも移動中も戸がガタガタ音を立てないように、錠は特注(笑)
分離不安症の犬
我が家の家族の一員となった2代目Gシェパードの元飼い主が手放した理由は、手に負えなくなってしまったからというもの。
2歳になる前に我が家に来たものの、ホープより一回り大きいメス。
ただ一匹になると、不安で不安で仕方がなく、体当たりをしてケージを揺さぶったり吠えたり繰り返したことを確認したのですが、今後バリケンをかじったりして怪我しても大変。
そこでこの金属のケージが活躍してくれています。
とはいっても犬を入れっぱなしで放置するというのは適切な方法ではありませんので、分離不安症の犬と向き合って、少しずつリハビリしてあげることが重要なのです。
分離不安症のトレーニングの一部
心のリハビリは1年、2年ではなかなか治らないながらも、根気よく続ける必要があります。
毎日同じ生活の行動や音への反応
分離不安症の犬がいるあなたの家でこういったことをしていませんか?
- 同じ時間に散歩に出かける
- 同じ時間にご飯を与える
- 同じ格好で出かける
- 同じカバンを持って出かける
- 行ってくるね!と声をかける
元アメリカ大統領オバマ氏の愛犬の躾トレーニング担当でもあったシーザー氏曰く、これらの行動パターンに変化を持たせることが大事だというのです。
分離不安症の犬には色々な特徴が。
特に多いのは、上記のようなパターンができているということ。
車の鍵の音を持っただけで興奮してしまう犬
我が家の愛犬もそうですが、車の鍵を持っただけで一緒にお出かけしたいという脳でいっぱいになり、興奮状態MAXになります。
この時、色々なパターンを行いましょう。
- 鍵を持って一旦外の出て、すぐ戻りご飯の支度をする。
- 鍵を持ってドアを出たら、すぐ部屋に戻っていつもどおりのことをする。
- 鍵を持ったけど、やーめた。と戻す。
- 鍵を持って車のエンジンを掛けた後、すぐ戻ってくる。
外出時にしてはいけないこと
(○○ちゃん、行ってくるね〜)ということをいつも行っていませんか?
置いていかれるという寂しさがいっぱいになってしまうため、あえて何も言わずにでていくことです。
犬のご飯の時間を変更してみる
犬の不安解消方法の1つとして、以前警察犬訓練士の鈴木先生の動画でもありましたが、
同じ時間にご飯を与えないこと。
急な用事ができた時など、同じ時間に犬がご飯をもらえないと不安になって、ウロウロしたり、吠えたり落ち着きがなくなることがあるので、ランダムな時間にご飯を与えるのです。
犬種が問題ではなく生活環境
血統証付きだから犬が賢いとか、すぐ躾ができるとか若干犬が本来持つ賢さがあるとしても、結局根気よく躾をしなければ、どんな犬でも賢い犬にはなりません。
またそう簡単なものでもありません。
人間の子供は会話ができますが、犬は目でコミュニケーションが出来ても、私達と会話をして意思の疎通を取ることができないため、何百回も教え込ませて覚えさせる必要があります。
留守中に暴れる犬
例え子犬から飼っていても何もしつけていなければ、好き勝手にもなり自分が飼い主より偉いと思い吠えかかったり、飛びかかったりもします。
もしかすると2代目シェパのズィーナも、子犬の頃から可愛い可愛いと可愛がられるだけ可愛がられて、大きくなりすぎて手に負えなくなったのだと推測ができるという状態です。
ほぼ躾ゼロから我が家へ新しい家族として再出発してきて、早2年。
我が家に来て、心の不安が残っていることもあったのかかつて愛犬の食糞がありましたが、いつの間にか一切自分の糞に興味がなくなりました。
数週間でも数ヶ月でもなく、もっとです。
多くの問題を解消していくには何年も掛かるとはいえ、元はズィーナのせいではなく、人間が勝手にしてきたことを正しいと思ってきたのに、実はその教えは大問題を招いてしまったというものですが、絶対治せないということではありませんので、
もしあなたが愛犬の分離不安症で問題があるのでしたら、
ほんの数分からのトレーニングを始めて、数十分、数時間・・・というように犬ができてきたら、時間調整をしながら安心させてあげることです。
何年やっても犬の分離不安性が解消できない時
1.何も言わずに外出する
2.近場で待機する
3.吠え始めたら、しっかり叱る!
4.再度外出。近場で待機。
5.我慢ができたら、しっかり褒める
6.繰り返して、帰宅後は犬を無視して 15分以上目を合わせずに大人しく出来たら褒める。など
方法は色々です。
こういったことを何十回何百回やっても難しい時はこのグッズを使います。
我が家ではGARMINのバークカラー(無駄吠え防止・躾首輪)
安いタイプもありますが、レベル誤作動やレベル調整もあるようでなくかわいそうなため、少々値段は張るもののプロユースの躾首輪に変更。
おすすめ無駄吠え防止・躾首輪
GARMINの同類(自動式ではないタイプ)のバークカラー(無駄吠え防止・躾首輪)は別格です。
現状大きな課題の1つでもある分離不安症、留守中の無駄吠えにも自動で対処してくれるため、犬が私達の外出中に無駄吠えして疲れてグッタリしてしまうという問題も軽減してくれますし、吠え続けるとショックレベルが上がるため、犬もそれを理解して吠えなくなります。
また安い無駄吠え防止のしつけ首輪も試しましたが、レベル調節も(私たち自身でも試したのですが)弱にしても強くらいのショックがあったり、誤作動でレベル調節も曖昧だったり気の毒なので、値段はするものの長く愛用できて良品を選び、正解でした。
※留守番モードにする時は、チェーン首輪は外してあげましょう。
分離不安症犬のためのお助けグッズ
- ラジオ
- TV
- 音楽 など
というのは、犬はいつも飼い主といる環境と同じ居心地である環境は安心します。
また音楽が好きで、のんびりうたた寝をする犬もいるほどですので1匹だけでも多頭飼いでも音のある時間で、不安軽減をさせてあげましょう。
というように愛犬の分離不安症は、犬だけでなく飼い主も一緒に問題解消、軽減のために向き合っていく必要があるということ、おわかりいただけたでしょうか?繰り返し行っていくと、正直投げ出したくなることもあります。しかしあなたの根気こそが犬の心と体の健康と幸せの一歩でもあること、忘れないでください。
ただ無駄吠え防止首輪は、いつも、長時間つけるものではありません。また同じ位置に着けていると使い方によっては傷になる可能性もあります。それでは可哀そうですし、犬の性格によってはこの首輪があることで逆に不安になったり、トレーニング事態放棄してしまう子もいます。
時間が掛かるかもしれない。でも根気良く。一緒に愛犬の心のリハビリ、がんばりましょう。