災害時のペット避難に備える7の必要な物、心構え

災害時の避難はペット同行避難もしたい。しかし市町村や自治体など受け入れてくれない所があるのも事実。だからこそペット、特に今回は犬と避難する際に把握しておきたい必要なものや情報をご紹介します。

災害時のペット(犬猫)受け入れ体制

災害時のペット避難に備える7の必要な物、心構え

先日の広島や岡山などで大雨被害を受け避難所に受け入れられた場所は、人間優先のため、NHKによるとたった66頭が避難できたということは、人間の避難数と比較すると非常に少ない現状です。以前熊本大地震から学ぶ犬と避難に備えるための8つのポイントにも書きましたが、おさらいと追加情報も含めてのご紹介です。

災害発生時問い合わせても混線して繋がらない

大雨被害も地震もそうですが、一気にパニック状態になるため、市町村役場などへの問い合わせも繋がりにくいことが多くあります。
だからこそ事前に犬猫たちのためにも事前に備えをしておく必要があるのです。

1.ハザードマップ

全国のハザードマップから、お住いの地域の状況を確認することができます。
https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/

2.避難所でペット(犬猫)が受け入れられる場所があるか

避難所でペット(犬猫)が受け入れられる場所があるか

以下のことは最低限確認しておくと安心です。

・避難所でペット受け入れができるか(犬と同行避難ができるか)
・避難時に一緒に避難所で過ごしていけるか(犬たちだけ別で隔離されてしまうのか)
・ペット用の避難食などの提供はあるか

3.ペット最低限用意したいのは5日以上の備え

ペットのための非常食はほぼない状態です。それは人間優先だからです。だからこそ用意しておくと助かります。

ペット(犬猫など)全般

    • 使い慣れた丈夫なケージ(クレート)※寒い時は家の匂いがする毛布なども
    • 食べ慣れたご飯 5日分 ※慣れないドッグフードはお腹を壊しやすいため
    • 水用、ご飯用の器
    • 水 5日分
    • 常備薬や必要なお薬や消毒、コットンなど

4.異なる状況下でペットもストレスが溜まる

異なる状況下でペットもストレスが溜まる

3.11の時に大きな地震の揺れを感じ、非常に驚いたことで先代犬の大型犬ホープは非常にストレスを感じていました
ボランティアさんから譲渡された時、新しい我が家に慣れるまでストレスを受けていたのは理解できる範囲でしたが、東日本大震災で特にちょっとの間留守にした時に驚いたのは、ストレスのあまりテーブル脇にあったサングラスをボロボロにしてしまったのです。
(大人しい犬だっただけに、あの行動は意外でしたがそれだけストレスが溜まってしまったのです。)

5.飼い主が落ち着くこと

飼い主が落ち着くこと

というように、いつもと違う状況、環境下でいるだけでストレスになるのですが、飼い主がまず慌てないことです。
犬は飼い主のことを見ていないようで見ています。また匂いでも感じ取ることもできるのです。(不安で汗をかいたり、緊張をして声のトーンが上がるなど)
それは家族全員に言えることです。親が不安になれば子どもも同様に不安になるためです。

6.日頃からの犬ケージトレーニング

危険を感じ、ギリギリになって犬が入るサイズのキャリーや犬ケージなどを買わないことをおすすめします。
というのは、急に新しい場所に無理やり入れられることは苦痛になりよりストレスになるため、脱出をしようと試みます。合わせて無駄吠えや遠吠えとにかく出るためにいろいろな行動を取り飼い主に会いたがるためです。

避難所からケージを提供されることも

ボランティアや市町村からの提供物として、犬ケージなどを使わせてもらえるという場合もありますが、同様にケージに慣れていない場合は、不安になってしまう犬が多いためケージのバーを齧って激しく荒れる犬もいます。

そうなると避難所で過ごすのも断念しないと迷惑が掛かるけど、家にも戻れないので余計に自分たちもストレスが悪化してしまいます。だから、犬ケージトレーニングが大事なのです。

7.中型犬や大型犬は丈夫な犬ケージを用意

更に中型犬や大型犬になると、格子のケージでは破壊対象。大きい犬になればなるほど、力があるため丈夫な犬ケージは大事です。元々我が家の大型犬シェパードのズィーナを里親で迎えた際、分離不安症などの問題があったため丈夫なケージ、しかも大型犬でも丈夫なアルミで折りたたみ式で持ち運びも便利なものを選びました。
普段穏やかなペットも、ストレス、特に犬の分離不安症など注意しましょう。

意外に災害避難を考えると大荷物になるので、ぜひリュックなどに必要最低限グッズも備えておくことですね。

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